皮下脂肪と内臓脂肪

身体の脂肪には腹部の腹筋の内側につく内臓脂肪と全身の筋肉の外側につく皮下脂肪があります。脂肪が身体に蓄積するのは、内臓脂肪がついてから皮下脂肪という順序になります。

腸で吸収しきれなかった余分な栄養は内臓の周りにそのまま蓄積してしまいます。小腸は腸間膜で束ねられていますが、その腸間膜と内臓の隙間に中性脂肪が溜り内臓脂肪となるのです。内臓脂肪は、エネルギーの一時的な保管場所となり溜りやすい反面、分解しやすいという性質を持ちます。

空腹時が長く続いたり、有酸素運動を行ったりしてエネルギーが必要になると、まず最初に内臓脂肪が分解されてエネルギーに変換されます。そのためダイエットによって成果が現れやすいところはお腹周りであると言えます。

内臓脂肪が皮下脂肪よりも落としやすいことが分かりましたが、そのまま放置してしまうと脂質異常症の原因ともなりますので注意しなければなりません。脂質異常症とは、分解された内臓脂肪の量が多いため、肝臓への流入量が増えて脂肪酸が血中に溢れてしまうことを言います。以前は高脂血症とも呼ばれていました。

この他にも、肝臓が処理しきれない脂肪酸を溜め込むと、肝臓自体に中性脂肪が付着して脂肪肝になる恐れもあります。このような状態になってしまうともうダイエットでは到底改善することはできません。早急に医療機関での診察を受けて治療に当たらなければならないでしょう。内臓脂肪を放置することは大変危険であることを認識しておきましょう。