飢餓モードとホメオスタシス

身体が一度飢餓モードに入ってしまうと、とたんに体重を落とすことが難しくなります。それは、身体にホメオスタシスというシステムが備わっているためです。ホメオスタシスとは人間に備わった、体内環境を一定の状態に保とうとする働きのことを言います。

人間は恒温動物であるため体温を一定に保とうとし、他にも血糖値が上がればインスリンを分泌して血糖値を下げ、血糖値が下がり過ぎると肝臓からグルカゴンが分泌されて血糖値を上げようとします。これがホメオスタシスというシステムの働きなのです。

この働きは自律神経によってすべて無意識の下でコントロールされています。飢餓状態になると、わずかな食事からでも脂肪を作り出そうとし、またすでに蓄積されている脂肪の燃焼を抑制します。そして摂取カロリーを増やすために脳は食欲を増進させます。これらがどんなに食事制限をしても痩せない理由なのです。

その上、ここでダイエットに挫折すると脳が食欲を増進させているため強力なリバウンドに見舞われることになります。このようなことから、摂取カロリーを極端に減らすダイエットは一番やってはいけない方法であるということがお分かりいただけると思います。

基礎代謝量を下回ると脳が身体の機能を使ってそれを阻止しようとするのでそれに立ち向かうことはそう簡単なことではありません。仮に体重を減らすことができたとしても、健康を害してしまうことは間違いありません。過度の食事制限は絶対に行わないようにしましょう。